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お疲れビビ

2000年の11月頃、家に帰ると見慣れぬペット用ベッドの上に黒い物がモコモコ動いていた。子猫だ。黒猫だ。
どうしたの?
可愛かったから連れてきた。
なんで2匹?
1匹じゃくれないって。兄弟だから一緒に連れてってって。

2匹はそれぞれビビとジジと名付けた。ビビは当時やってたFFのキャラクター、黒魔道士の名前。気弱でビビりのキャラだ。ジジは言わずもがな魔女宅から。

まぁ自分はそんなに好きでもないし嫌いでもないからいいかと。
けど飼ってみると愛着はわくもので、深夜に酔って帰ると玄関まで迎えに来たり、横になってると背中に乗ってきたり。かわいいもんだと。

猫も15歳にもなるとシニアクラス。動きもだいぶ落ち着いてしまう。以前なら軽く飛び乗れたお気に入りの冷蔵庫の上も、今は乗れない。

約1ヶ月前、ビビの体調が急に悪くなり激ヤセ。病院の診断では腎不全の末期。1週間の入院と点滴治療で一命はとりとめたものの全快はほぼ無理との事。それでもほっぽっとくわけにはいかず自宅で点滴治療を続けた。

今朝死んだ。昨日は上半身だけでベッドから這い出し2メートルくらい移動した。
なんか元気だなーと思った。
野生の猫は決して自分の尸を見せないようにどこかで隠れて死ぬという。
どこかに隠れたかったのかなー。
お疲れビビ。